ジュエリーの基礎知識~宝石って何?~

基礎知識
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わか

在学中に猫カフェでアルバイトをし、卒業後はペット業界へ就職。
現在は他業界で事務職をしています。
最近はジュエリーと宝石の虜で、店舗やイベントに足を運んで勉強中。

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宝石とは何かと聞かれたら、どんな答えを出しますか?

わか
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キラキラして美しくて、ジュエリーとして身につけられている石のこと…?

お恥ずかしながら管理人はこんな曖昧なことしか浮かびませんでしたので、基本の「き」からまとめていきます!管理人同様に初心者の方がわかりやすいように、できるだけ簡単に記載しました。

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宝石の定義

日本ジュエリー協会の「ジュエリーおよび貴金属製品の素材等の表示規定(2023年度改定版)」に「宝石には美しさ、希少性、耐久性をそなえた、天然鉱物宝石および有機質からなる宝石がある。」と記載されています。

わか
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具体的にはダイヤモンドカラーストーン(色石)、有機質(真珠など)の3つです。

宝石の評価基準~ダイヤモンド~

ダイヤモンドには「4C」と呼ばれる国際的な評価基準があります。

  1. カラット(carat):重さ、1ct=0.2gで大きなものほど希少価値が高い
  2. カラー(color):色、D~Zまでで表される、D~Fが無色とされ価値が高い
  3. クラリティ(clarity):透明度、FL~L3までで内包物と傷の少なさを表す
  4. カット(cut):輝き、ExcellentからPoorまでの5段階で表す

ダイヤモンドを購入する際はぜひこの4点に注目してみてください。

もちろん、すべてのグレードが高いものほど価格は上がっていきます。ご自身でどのポイントを重視するのか、予算にあわせて検討しましょう。

ジュエリーにする場合は地金がプラチナやホワイトゴールドだと、ほんの少しのイエローカラーが気になってしまうことがあります。また、カットの種類やグレード次第ではカットによる輝きのおかげで内包物が意外と気にならなかったりすることも。

宝石の評価基準~カラーストーン~

カラーストーンにはダイヤモンドのような国際的な評価基準はありません。ですが、ダイヤモンド同様に重さ内包物や傷の有無輝き(テリとも言われる)で評価されます。カラーストーンでも大きなものほど価値が高いとされます。色や内包物は石の種類によって良しとされる基準が異なり、それがカラーストーンの魅力の1つです。

  • 重さ:カラット(carat)、重量のこと
  • :石の種類により良しとされる基準が異なる
  • 内包物や傷の有無:内包物は石の種類により良しとされる基準が異なる
  • 輝き:テリとも言われる

カラーストーンの中には世界三大希少石と呼ばれる、産出量が少なく認定基準の厳しいレアストーンがあります。

  1. パライバトルマリン:産出量が少なく希少。青から黄みの緑まで幅広いカラーがあるが、美しいネオンブルーが特に人気。
  2. アレキサンドライト:光によって色が変化する。自然光では緑に白熱光では赤紫に見えるが、その変化が顕著なものが高品質とされる。
  3. パパラチアサファイア:ピンクとオレンジの間の色をしたサファイアの一種。多くの色があるサファイアの中で最も希少とされる。

こうした石は希少性の高さとその人気ゆえに市場では高価格で取引されています。中でも品質の高い石は出会える機会がさらに少ないので、つい無理してでも手に入れたくなってしまうもの。ですが、後悔なくお買い物できるよう、本当に必要なのか?ほしいものなのか?よく考えたうえで決めましょう!

わか
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市場価値に惑わされすぎず、本当に惹かれる石を選べたら心から満足できるはずです。

宝石の評価基準~真珠~

有機質宝石の代表である真珠にも国際的な評価基準はありません。しかし、母貝の種類サイズ巻きテリなど様々な点が品質や価値に影響します。

  1. 種類:アコヤ貝、シロチョウ貝、クロチョウ貝、イケチョウ貝(淡水真珠)、マベ貝など。採取される貝の種類によって特徴が異なる。
  2. サイズ:2~10mmくらい、6~7mmのものが一般的。
  3. :クリーム色、黄、緑、青、紫、藤色、白、灰色、黒など。
  4. :真円のものが最高品質とされるが目的やシーンに合わせて多様。最近はバロックと呼ばれるいびつな形の真珠がカジュアルなアクセサリーとして楽しまれている。
  5. 巻き:真珠層の厚さ。巻きが厚いものが良しとされる。
  6. テリ:真珠の光沢。テリが強いものが良しとされる。
  7. :真珠にできる傷。50個ほど使用してつくられるネックレスは基準が少し緩く、数個でつくられるリングやイヤーアイテム、ペンダントは基準が厳しいとされる。
わか
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高品質とされる目安はあるものの、どんな真珠が似合うかは人それぞれ。

いくつか比較してみて、自分に似合うものを探してみてくださいね。

現在、流通している真珠の多くは養殖です。株式会社ミキモトの創業者である御木本幸吉氏が1893年に世界で初めて真珠の養殖に成功しました。

母貝に核となる異物を入れて真珠成分を分泌させることで、そのまわりに真珠層がつくられます。この真珠層の厚さを巻きと呼んでおり、色や形、テリや傷などとともに真珠の品質を決める重要な要素とされています。

宝石の楽しみ方

宝石の楽しみ方は人それぞれですが、代表的な例をあげてみます。

  1. 原石として鑑賞する
  2. ルースとして輝きを楽しむ
  3. ジュエリーにお仕立てして着用する

まずは原石を手に入れて、そのままコレクションとして鑑賞。その原石を磨いて、変化を楽しむ方もいますね。

次にルース(裸石)として楽しむ方法があります。宝石はルースの状態が最も輝きを楽しめるとも言われています。カットの種類や内包物によって輝き方に違いが出るため、ルーペやライトを使って存分に鑑賞しましょう。

最後はジュエリーにお仕立てをして着用する方法です。お気に入りのルースをジュエリーとして身につけられたらきっと幸せですよね。ただ、宝石によっては耐久性の面でジュエリーにはあまり適さないものもあります。お仕立ての前にジュエリーとして適した宝石なのか、ご自身で調べたり専門の方に相談しましょう。ミネラル系イベントやジュエリーショップではカジュアルな雰囲気で相談にのってもらえるので、気になる方は聞いてみてくださいね。

こちらの記事は「価値がわかる宝石図鑑〈第2版〉」を参考にさせて頂きました。(参考:諏訪 恭一 「価値がわかる宝石図鑑〈第2版〉」,ナツメ社 , 2024年5月)

図鑑というタイトルなだけあって写真が多いため、初心者にも非常にわかりやすく大変勉強になりました。本書の中に「身につけてこそ宝石」という表現があり、ジュエリーとして着用することに重きを置いて書かれているように感じます。きっとジュエリー選びの参考になるはずですので、ご興味のある方はぜひ読んでみてくださいね!


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