ジュエリーの基礎知識~地金って何?~

基礎知識
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わか

在学中に猫カフェでアルバイトをし、卒業後はペット業界へ就職。
現在は他業界で事務職をしています。
最近はジュエリーと宝石の虜で、店舗やイベントに足を運んで勉強中。

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「地金」って何?そもそもなんて読むの?と疑問だらけの方へ。初心者の方にもわかりやすいように、管理人もかつて疑問に思っていた「地金」についてまとめていきます!

「地金」の読み方がわからずに検索したことがあります。

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「じがね」と読みます。管理人も読み方がわからないところからスタートしてます!

この記事を読むとわかること
  • 日本で一般的に用いられている地金の種類
  • YG、PG、WGなどのカラーゴールドの特徴
  • 地金ジュエリーの魅力

地金とは

ジュエリーに使用される金属のことで「じがね」と読みます。ジュエリーショップなどで「じがねは18金のイエローゴールドで探してるんですけど……」などと使っています。その素材は金(ゴールド)、銀(シルバー)、白金(プラチナ)などがあります。ジュエリーに用いられる地金の多くは合金であり、その割合によって呼称が変わります。

地金の種類と特徴

K24(24金):純金。100%の金は化学的、理論的に存在しないため、99.9%以上の金のことを指します。元素記号を用いてAu999ともいわれます。金はモース硬度2のためジュエリーにするには耐久性が不十分。よってK18やK10のように合金にして使用されます。

K18(18金):18/24の割合、つまり75%の金と25%の他の金属でつくられた合金。元素記号を用いてAu750ともいわれます。耐久性に優れ、加工しやすいのに変色しにくいというジュエリーの地金に適した素材です。イエローやピンク、ホワイトなどカラーが豊富な地金でもあります。合金の種類にもよりますが、金の純度が高いため金属アレルギーは出にくいとされます。

K10(10金):10/24の割合、つまり41.6%の金と58.4%の他の金属でつくられた合金。元素記号を用いてAu416ともいわれます。K18と比べると金以外の割合が高いため、強度はありますが変色しやすいです。一方、金の純度が低いことにより価格を抑えられますので、カジュアルに着用できるジュエリーが増えています。

SV925(Silver925、SILVER925):92.5%の銀と7.5%の他の金属でつくられた合金。銀も金と同様にモース硬度2で柔らかすぎるため、合金にしてジュエリーにされています。SV、Silver、SILVERの表記は銀92.5%以上の純度でないと不可。92.5%の銀と7.5%の銅でつくられた合金をsterling silver(スターリングシルバー)と呼びます。

Pt999:純プラチナ。プラチナはモース硬度3とこちらも柔らかい金属です。しかし、腐食に強く変色しにくいため、日本では結婚指輪など長い間つけっぱなしにするジュエリーにもよく用いられています。しかし、純プラチナは特別な加工をしないとジュエリーとしては耐久性が不十分なので、Pt950やPt900が一般的です。

Pt950:95%のプラチナと5%の他の金属でつくられた合金。純プラチナと比べると強度が上がります。適度な強さがありプラチナ特有の輝きを楽しめるので、ジュエリーとしてよく用いられる素材です。金属アレルギーをお持ちの方にはPt950がおすすめです。

Pt900:90%のプラチナと10%の他の金属でつくられた合金。強度が高いため変形しにくく、傷や衝撃にも強いので日常使いに適した素材です。日本ではPt900が結婚指輪に用いられていることが多いです。

Pt850:85%のプラチナと15%の他の金属でつくられた合金。この85%に満たない純度の製品はプラチナ製品と表示してはいけないと定められています。合金の割合が多くなるほど、価格はリーズナブルになります。

カラーゴールドって?

金は割金(他の金属)を添加することにより、様々な色にすることができます。定番のイエローゴールド、ピンクゴールド、ホワイトゴールドは割金の種類が異なるため地金の色に違いが出ます。

イエローゴールド(YG):金、銀、銅

金の純度が高いほど黄みが強くなります。K18とK10を比較すると、K18のほうが純金に近い色でK10のほうが柔らかい色をしています。合金で耐久性を上げていますので、純金に似た色合いで強度もあるジュエリーにぴったりの素材です。

しかし、金属アレルギーを起こしやすいとされる銅が含まれていますので、純金と比べるとアレルギーは出やすいです。金属アレルギーをお持ちの方はK10などの金の純度が低いものには注意しましょう。

ピンクゴールド(PG):金、銀、銅、パラジウム

金の純度によって色合いが変わります。銅が多くなるとピンク色が強くなりますので、K18よりもK10のほうが濃いピンク色になります。合金によって強度を出していますので、耐久性の面ではK18よりもK10のほうが優れていると言えます。

一方、銅やパラジウムはアレルギーを起こしやすいとされる金属。純金は変色したり錆びたりしませんが、合金によってそれらが起こってしまうこともあります。使用後は柔らかい布で拭いたり、定期的にクリーニングをしてもらったりとメンテナンスを行いましょう。

ホワイトゴールド(WG):金、パラジウム、銀 or 金、ニッケル、亜鉛、銅 + ロジウムコーティング

金に白色系の金属を添加してロジウムコーティングをしているものが多いため、プラチナや銀よりも柔らかくて白っぽい色をしています。こちらも合金によって強度を出しているため、金の純度が低いもののほうが耐久性に優れている場合が多いです。

WGはパラジウムやニッケルなどの金属が含まれているため、金属アレルギーをお持ちの方は注意してください。また、ロジウム加工でシルバーカラーにしていますので、長く着用しているとコーティングが剥がれて変色したように見えてしまうことがあります。気になる場合は再加工してもらいましょう。

地金ジュエリーの魅力

  1. 地金の美しさを楽しめる
  2. 耐久性が高い
  3. コーディネートしやすい
  4. 主役にも脇役にもできる

地金ジュエリーとは貴金属のみでつくられたジュエリーのこと。金やプラチナ、シルバーにはそれぞれ独特の輝きや風合いがありますよね。宝石がない分、地金そのものの美しさを楽しむことができます。

デリケートな宝石のように割れや欠け、石外れなどを心配する必要がなく、日常使いしやすい耐久性があります。K18やプラチナなど変色や錆びに強い素材を選べば、適切なお手入れにより長く着用することもできます。

お仕事のときはシンプルに単体で主役として、おでかけのときは華やかなアイテムと重ね付けして楽しむなどコーディネートしやすいです。地金×地金でも、地金×ダイヤモンドや色石でも気にせず使えるので、個人的には手が伸びる回数が圧倒的に多いアイテム。シンプルで華奢なものからモチーフもの、存在感抜群の大ぶりなものまでデザインは様々ですので、お気に入りのアイテムに出会えると嬉しいですね。

地金ジュエリー選びのポイント

  • 地金の種類を検討する

なんとなく好きなもの、いつもの服装に合うもの、パーソナルカラーに合うもの、なりたいイメージに合うものなど理由は何でもOK。地金にこだわりのある方でなければデザインから先に選んでも良いと思います。ただ、金属アレルギーがあることがわかっている方や、そうでなくても敏感肌の方はアレルギーを起こしにくいとされるK18や純度の高いプラチナが良いでしょう。

  • 着用シーンを想定する

ご自身の着用場面や目的に合ったものを選べば、せっかく買ったのに全然着用する機会がない…なんてこともなくなるはず。フォーマルにもカジュアルにも、シーンを選ばず使えるものが良いのか?フォーマルには着用できなくても華やかなものが良いのか?手持ちのアイテムとの相性はどうなのか?等を検討すると良いと思います。

  • ブランドから選ぶ

憧れブランドから選ぶのも素敵ですよね。世界五大ジュエラー(ティファニー、カルティエ、ブルガリ、ヴァンクリーフ&アーペル、ハリーウィンストン)、パリ五大ジュエラー(ブシュロン、メレリオ・ディ・メレー、モーブッサン、ショーメ、ヴァンクリーフ&アーペル(兼 世界五大ジュエラー))、日本の老舗ブランド(ミキモト、TASAKI、ギンザタナカ)など。伝統あるブランドはこの先も充実したアフターサービスを受けられる可能性が高いので安心です。

地金ジュエリーのお手入れ方法

  • 帰宅したらすぐに外して拭く

着用したジュエリーは汗などが付着して意外と汚れているもの。使用したら柔らかい布で拭くことをルーティン化してしまいましょう。付いたばかりの汚れであれば軽く拭く程度で落ちることが多いです。

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  • 汚れてきたら洗剤で洗う

日々の簡単なお手入れをしていても汚れが気になるようになったら、中性洗剤を入れたぬるま湯にジュエリーを浸して柔らかい歯ブラシなどで軽く磨きます。その後、真水でよくすすいだら柔らかい布で水分をしっかり拭き取りましょう。頻度の目安は1ヶ月に1回程度と言われています。宝石のついたジュエリーの場合は家庭で洗浄できない場合がありますのでご注意ください。

  • 専門店でクリーニングしてもらう

ご家庭でお手入れをしていて汚れが気になるようになったら、購入したジュエリーショップなどでクリーニングをしてもらえます。気にならない場合でも意外と汚れは付着していますので、ジュエリーショップに行く機会があればクリーニングをお願いしましょう。管理人は心配性なこともあり自宅で洗浄はあまりしないので、ジュエリーショップに行く度にお願いしています。

まとめ

地金(じがね)とは金や銀、プラチナなどのジュエリーに使用される貴金属のこと。それぞれ特徴がありますので、ご自身にあったアイテム選びの参考にしていただけたら嬉しいです。

この記事を読んでくれた方がお気に入りのジュエリーをお迎えできますように!

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