こんにちは、わかです。
前回までは初めて宝塚歌劇を観劇する方に向けて、服装と持ち物についての記事を書きましたが、今回は観劇マナーについてまとめていこうと思います。

一般的な観劇マナーとほとんど同じなので、宝塚はハールドルが高いのかも…と不安に思っている方の参考になれば嬉しいです。
宝塚歌劇とは
阪急電鉄の一部門が運営する、出演者が女性のみである宝塚歌劇団が上演する歌劇のこと。その歴史は100年以上もあります。現在は花組・月組・雪組・星組・宙組の5つにわかれており、主に組ごとに公演が行われています。
兵庫県にある「宝塚大劇場」、東京都にある「東京宝塚劇場」という2つの専用劇場を持ち、外部劇場(公演により異なる)とあわせて様々な演目が上演されています。

男性役の「男役(おとこやく)」と女性役の「娘役(むすめやく)」がいます。容姿端麗で所作も美しい女性ばかりで目の保養です。
観劇マナー
冒頭でも記載した通り、一般的な観劇マナーとほとんど同じです。基本的には周囲の方々に迷惑を掛けずにそれぞれが観劇を楽しむために存在すると考えていただければわかりやすいと思います。
背もたれに背中をつけて観劇する
背もたれに背中をつけずに前傾姿勢になって観劇すると、後方席の方の視界を遮ってしまう可能性があります。
自分の後ろの席の方だけでなく、その周りの方やかなり後ろの席まで影響が出てしまうこともありますので注意して観劇しましょう。

管理人は小柄なので、前方席の方が前のめりで観劇されていて視界が遮られてしまった経験が何度もあります。自分だけでなく周囲の方も観劇を楽しめるように配慮したいですね。
下記は博多座の公式Xで掲載されていたものですが、とてもわかりやすかったので参考にしてください。
携帯電話やスマートフォンの電源を切る
携帯電話やスマートフォンは電源を切るのがベストです。万が一、上演中に着信音やマナーモードのバイブレーションが鳴ってしまうと、その音は劇場中に響き渡り多くの方の迷惑になってしまいます。
音だけでなく画面の光が気になってしまう場合もありますのでご注意ください。

意外と盲点なのがスマートウォッチなどの光を放つ機器です。上演中は電源を切るかカバンの中にしまって光や音が出ないようにしましょう。
上演中の私語は控える
上演中の静かな劇場内での私語はとにかく目立ちます。音が鳴っている場面でヒソヒソ声で話をしたとしても意外と周囲の方には聞こえています。
感想などをご同行者とお話したい気持ちもわかりますが、周りの迷惑になりますので休憩中や終演後にするようにしましょう。
ただし、体調不良や不測の事態が発生した場合は「私語」にあたらないと思いますので、劇場内にいる係員さんの指示に従ってくださいね。
上演中の写真撮影や録音・録画は禁止
宝塚歌劇では上演中の写真撮影や録音・録画は禁止されています。周囲の方の迷惑になったり、公演自体の妨げになったりしますので絶対にやめてください。
専用劇場では上演前や休憩中の撮影は可能で、華やかな舞台セットを写真に残しておけるのは楽しみのひとつでもあります。しかし、過度な撮影は控えるなど周囲への配慮は忘れないようにしたいですね。

専用劇場以外は劇場によって対応が異なりますので、必ず各劇場の案内に従ってください。
カサカサと音の出るビニール袋に注意
意外と気になるのがビニール袋の音です。雨の日は劇場入口に傘袋が設置されるので使用する人も多いですが、足元に置いて触らないようにするなどの工夫をしましょう。
もちろん、手荷物のビニール袋にも注意してくださいね。飴やグミなどお菓子の袋にも気をつけましょう。グッズを購入した際に入れてもらえる袋はカサカサとした音が出にくいものになっています。
大きな荷物はロッカーに預ける
ご自身の膝の上や足元など他の方の通行の妨げにならない場所に収まらない荷物はロッカーに預けましょう。専用劇場内にはロッカーがありますし、外部劇場でもロッカーが設置されているところが多いと思います。
出演者が客席通路を通る演出のある公演もありますので、観劇時は荷物を減らす工夫をしたいですね。
他の舞台との違い
ここからはマナーではありませんが、宝塚歌劇と他の舞台との違いだと感じる点をご紹介します。
拍手
宝塚歌劇では観客の「拍手」が少し異なります。
まず、拍手の音が大きいので初めは驚いてしまうかもしれません。そして拍手をするタイミングが独特でその頻度も高いです。
ですが、拍手は決められてするものではありませんので「周りの迷惑にならない振る舞いをする」ことを念頭に置いて、ご自分のペースで観劇を楽しめば良いと管理人は思います。
オペラグラスや双眼鏡を使用する人が多い
これはアイドルやミュージカル、舞台俳優など他のジャンルを渡り歩いて感じたことです。初めて宝塚歌劇を観劇する方は少し驚かれるかもしれません。
TOKYO MXで毎週放送されている「宝塚カフェブレイク」というテレビ番組の中で『オペラアガリ』というワードが出てくることからも、オペラグラスや双眼鏡を使用する観客が多いことがわかります。
「観客のオペラ」を意識して舞台に立つとおっしゃる出演者の方もいらっしゃいました。

専用劇場で行う公演には7~80人ほどの出演者がいます。その中から応援している方を探し、細かなパフォーマンスを見るために管理人にとって双眼鏡は必需品です!
宝塚観劇のマナーまとめ
今回は初心者の方向けに宝塚歌劇の観劇マナーについてまとめました。
- 背もたれに背中をつけて観劇する
- 携帯電話やスマートフォンの電源を切る
- 上演中の私語は控える
- 上演中の写真撮影や録音・録画は禁止
- カサカサと音の出るビニール袋に注意
- 大きな荷物はロッカーに預ける
すべて周囲の方の迷惑になる行為は避け、自分も周りも気持ちよく楽しく観劇するためのマナーです。
ご自身が観劇しているときに気になる行為をしている人がいたら劇場係員さんに相談してみてください。
初めての観劇が思い出に残る楽しいものになりますように。
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